誰しも人生岐路に立たされることは避けられない

病気は無情にも現実を突きつける

2007年9月に右脳内出血で左半身運動機能が全滅

脳梗塞は点滴で血管を開通させ、直ぐに立たせ

元の脳神経を復活させれば

一ヶ月のリハビリでスタスタ歩いて退院してゆく

開頭せずに退院なので

後遺症は少ない

脳内出血は違う

やられた脳神経は元に戻らない

点滴で出血を止める

止めた部分は完全にダメになる

その部分の脳は溶けて穴になる

5センチくらいの穴が開いている

だからそこを迂回させる

新しい脳神経を新たに作らねばならない

リハビリはそのための過酷な刺激とリラックスの繰り返し

長期に渡って続く

痛みとの壮絶な戦い

あれから8年

1人の生活で

生きるための料理と洗濯と掃除

上げられない腕を上げねば干せない

包丁を入れるのも動かない指先をなんとか使う

ビン缶を開けるのもなんとかこなす

全てが創意工夫だ

できないことは週一回ヘルパーさんの手を借りる

買い物は杖代わりのキャリーカーで買い出しに

キャリーカーはそれぞれ使い分けるために4台に

生きていればこそ全てが楽しい

そんな私を見ていてくれた2年間

「人生で大切なことは

できるかできないかでなく

やるかやらないか」

いつも言い続ける

偶然見たウィキペディアで

「為せば成るとは限らぬが、為さねば何もならない」

俳優 塩野瑛久は

私より厳しい座右の銘を自分で作り出す

失うものないんだから

飛び込んでみよう   と

それは私も同じだ!

そこで掴む実感こそが次へのステップなんだ

だから障害者になってから増える

未知の世界への旅

第一種二級の障害者にとって

旅は全て未知の世界

それぞれの道を

旅に出よう

「君の頑張りは

私の頑張り」

そう呟きながら今日も歩く

「戦国バサラ」20歳で掴んだ伊達政宗を生きる

片目に障害を持つ伊達政宗を生きる

東京大阪22公演を

しっかり自分の足で生き抜いて欲しい!

舞台が重なり、自分で選んだ舞台

自分の足で

誰の足でもない

今を生きる自分の足で

奇跡の瞬間に向かって

そこに立つ


黒い目のうちに

見届けたい


  

祈る前にできることをやらなくちゃ

被害者だとうずくまれば生きていられた今までとは違う、

動かなければ、後から誰かを恨んでも自分の命は守れない


お前が海に出たのはお前の責任
どこでどうくたばろうとお前の責任、誰にも非はねぇ


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