トマトをかじる!

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高くなったトマト

たまたま小さめのトマトが箱にびっしり入って290円也

久しぶりのトマトにかじりつく

あー懐かしい酸味が口に広がる

祭りの太鼓の音が聞こえる

山車や神輿を担いだ後に大きな木樽に冷やしてあるトマトを掴んで

かぶりつくあの時の味!あの時のざわめき!あの時の太鼓の音

蘇る!蘇る!

口いっぱいに広がる独特の酸味!

まだ青さが残るトマトの味が口いっぱいに広がる

遠い日の思い出が蘇る

あの頃は浦和の仲本小学校、原山中学に通っていたあの頃

情熱家川崎先生に叱られながら

夜遅くまで練習した思い出

モーツワルトが好きな先生は

各パートを譜面に書き出して配る

その早いこと

目の前で訂正したりしながら完成させてゆく

音の積み重ねを確認しながらハーモニーを確かめながら全体へと入ってゆく

今考えれば分散学習と全体学習を巧妙に組み合わせモーツァルトの原曲に

一歩一歩近づいてゆく

限りなく作曲家の魂へ

40名位の小編成のブラスバンドでも

先生の指導で全国でも有名な吹奏楽団へと変わってゆく

先生は学校の古い楽器ではチューニングをどんなに合わせてもダメな場合があるので

自費でフランス製のクラリネットなどを取り寄せたり

打楽器担当の私にはペダル付きのアメリカ製のティンパニーを購入!(曲の途中で変えねばならない時にペダル式がないと正確に素早くチューニングできない!高校ではそれがないため先生から借りてコンクールに参加したものなんです’)

先生はボーナスを全部叩いて自費で購入していました!

川崎先生の情熱は、今の私を間違いなく形成していると思う!

先生のモーツァルトの音色は、私のクレープへの味の追求に

毎日の積み重ねが今の自分を作り上げる

先生はその後全日本吹奏楽連盟の会長にまでなって、天命を全うされました

その頃の思い出と重なるトマトの味

遠い日の太鼓とモーツァルト

私の脳裏には深く深く刻まれている

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