70になるまで何百本の映画を見ただろうか
その中で1番印象に残っているのは
この一本だろう
邦題があまりにチンケで悲しい
「愛と哀しみの果て」
この名画をあまりに安っぽくさせた!
メリルストリープ
ロバート レッドフォード
由緒ある貴族のお嬢様が
アフリカの大自然に触れる
アフリカに、慈善家として学校を建てたり懸命に奉仕する中で
苦悩し、いつも心の支えになってくれるある探検家に出会う
その探検家がロバートレッドフォード
極めて単純な恋愛ものか
そう思わせる邦題
アウト オブ アフリカの原題には
そんなチンケな想像を吹き飛ばしてくれる壮大なテーマが広がる
主人公が壮大なアフリカの大地に触れ
自分が探検家に寄せるちっぽけな愛
探検家の死を通して
アフリカが彼を受け入れ
アフリカの大地に生きる動物たちからも受け入れられ
愛されている事を目の当たりにして
「私の愛は、一体なんだったんだろう?」
その言葉が 私の心の奥深くに刻まれている
アフリカの大地のように包み込んでくれる名画であると今も確信している
ジョンバリーの作曲の映画音楽を今日も聞きながら
男も女も性を超え人間として深く愛せる様になりたいと
ここまでやってくる
なかなかできないことだけれど
人生は美しいと言いながらこの世を去っていきたい
フラミンゴが一斉に飛び立つシーンや
野生のバッファローが暴走するシーン
広大なアフリカの大地に陽が落ちるシーン
Africaを訪ねた友人達は皆
そんなAfricaの大地と動物とそこに生きる人達に畏敬の念を持って帰ってくる
もう叶わぬことでも
この「Out of Africa」を見ればその一端に触れることができる
そして息子にはアフリカの大地の様なスケールでかい俳優になって欲しいと祈っている
ワルツを踊りませんか?

