昨晩の国会前のデモが2万人から
6万人に増えて
胸に熱いものがこみ上げてくる
整然と若者から子供のいる主婦まで
整然と熟成されたデモを観て
60年安保闘争を思い出す
経済復興に追い回される
大人たちに抗うように
学生が先頭に立って
デモをする状況は
最前線では
催涙ガスと投石火炎瓶が飛び交う
戦場だった、
父の法律事務所が御茶ノ水にあったため
父の仕事を手伝いながら
中大御茶ノ水校舎に通う
中大御茶ノ水校舎は、闘争拠点
催涙ガスの中を
機動隊による検問
強制なら令状を出せといきり立ち
任意なら見せる必要ないと食い下がる
幸い私の通う中桜会研究室は水道橋
水道橋校舎は、活動家の拠点にならなかった
何故なら
活動家自身が、勉強の場として
拠点にする静かな場所
そんな騒動の中でも
友は勉強だけは忘れずに
司法試験を目指す
友は皆
弁護士
検察官
裁判官として
今も活躍する
友は、昨日デモにも参加する
警察の広報車の上から
デモの参加者を撮影していた警察官に
学生にも肖像権がある
勝手に撮るなと抗議の声を上げ
止めさせる!
そこにも成熟したデモのあり方に
密かに涙する
片麻痺でなければ参加したかった