下町の風に吹かれて

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あるお店の前でご主人が店の前をお掃除している

通りかかる人が声を掛け、話がはずむ 

やがてお巡りさんまで話しかける

都会ではショルダー To ショルダーの関係が

ここではフェース To フェースの関係が当たり前に

私が通り過ぎようとしたお茶屋さんでも同じ事を感じる

女将さんと話がはずむ

そこには都会にない温もりが

外国人や若者がここに住みたがる

私もその一人

沖縄で感じたそれがここにもある
     

片麻痺の私でもゆっくり歩ける街

下町の心地よい風に吹かれ

都会に戻るのが嫌になる

ホームで押し出され、歩道でもぶつかってくる都会

何モタモタしてるんだよ!

邪魔なんだよ!

と言わんばかりに

ギスギスした風、冷たい風が吹いている

1日何の目的もなく

下町を歩いて見よう

追い風、逆風色んな風に吹かれた健さん

よく口にしていたなー

「優しい風に吹かれながら死にたい」と

阿蘇をバックにした「風に吹かれて」の次回作

加齢と障害に挟まれたこの歳になって

健さんの気持ちがわかるような気がする

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