全く知らなかったこの街

下町の風情溢れる

シャビーな街

そこで一番心に残る出会いが

戦後ズーッと一人でお茶屋さんを

吉野園の女将さん

小一時間話し込む

店先の可憐な紫陽花に惹かれて

話しかけると

私が去年買おうとしたら

人気で品切れだったあの紫陽花

ダンスパーティー

中にまで入れてくれ

ジックリ撮らせてくれる

それだけでなく

これ横尾忠則さんの作品です

と見せてくれる

   
   
旦那さんが歌舞伎をやっていて

横尾さんにいただく

癌で亡くなるまでの家族の道程を

胸に染みいる家族の歴史

その後もしっかり暖簾を守る

女将さんの笑顔

いつまでも心に残る

再会を祈って握手する
涙を振り絞った様な手だった

  

女将さん!いつかワルツを踊ろう!

ダンスパーティーは夢の花

ラストダンスは私と

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