お店の片隅のボードに目をやると

「我が生涯に一片の悔いなし」

三年間頑張ってくれたパートナーのメッセージが

一年生の時は頼りない子だった

お母さんが心配して

「使い物になりますか?」とやって来る

あれから学校が遠いことと

バスケ部に所属する関係で

学校帰りに掃除をやるだけの日が続く

それでも時間が許すときは

入ってくれる

卒業前の一ヶ月は、すべての仕事をマスターして

私がリハビリ行く日には、お店を任せられるように

お母さん!

心配しなくていいよ!

子供は置かれた場所で

立派に花開く

私の半身麻痺の背中を見ながら

生涯とまでいえない人生でも

今できる精一杯を

あのメッセージに込めてくれる

今までもこれからも

その気持ち忘れずに

整体師を目指して大学へ

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