暖サンタさんから
いただいたタイトル
「ぼくは、父さんのようになりたい」
フォトレターセツト
そこに溢れた暖さんの
暖かな眼差し
今の日本に必要な子供達、家族に
向けられたメッセージを
紹介させてもらいます
砂漠の片隅にある「カシュガル」という街。この町では父さんの仕事場が子供の育児室です。その辺にある小屋の道具で遊ぶようになると、ちょっとしたお手伝いがその子の仕事になります。片付けをしたり、水を組んだり、小さな役割果たすことで「自分は家の役に立っている」と、大きな自信が子供に育ってくるんです。
大きくて、暖かくて、仕事でも誰にも負けない、力強い父さんに、子供は気づき、憧れています。父さんが大好きで、「僕は父さんのようになりたい」と、どこの子もいいます。彼は一生懸命に家業を学びます。親元から離れ、よその親方の所へ修行にも出ます。ちょっとぐらい失敗しても諦めません。失敗が想像力を育て、些細な成功からも感動を味わい、どんなものにも好奇心を持ち、身体についた技術や技能の向上とともに、父さんのような誇り高い男に育っていきます。
貧困故の子供の労働と受け止めないでください。この人たちは精神的にも豊かなんです。それに、とてもお洒落です。朝、きれいに洗い終わったものを着て、汗びっしょりに働いて、夕方は着替えて踊りにも行きます。
イスラムの新年クルバンの祭りには、誰もがとびきり着飾って街を練り歩きます。遊びもファッションもちゃんとやっています
今、不自由でも、不幸でもないのに、生きる輝きを失っている日本の子供たちに大きな不安を感じています。病んでいるようにも見えます。原因はどうも父さんの権威の失墜にあるようです。母さんは歩く警報機となり子供を駆り立ててます。何がそんなに不満足なのでしょうか。暗記するだけの勉強に追われ、試験で選別され、勝ち残った子も落ちこぼれた子も感性や気力を失ってしまいます。心が瀕死の状態では寂しいと思います。のれんに誇りを持つ家業
も、職人も、工芸の世界も消えかけています。家で働く頼もしい親子の姿も見ることができなくなりました。
カシュガルの父親や子供たちを見ていると、私たちが忘れてしまった何かを思い出させてくれます。ものを創り出すことを、家族が一緒に働くことを、汗をかく喜びを、笑顔を、自信を、ここで思い出してください。
「誰もが輝きを分かち合える家庭に」と願っています。
井上 暖
最高のクリスマスプレゼントになりました
暖さん本当にありがとうございました




