世界の五嶋みどり

世界の五嶋みどり

43歳

ヒステリックなバイオリンが
どうも好きになれない

チェロやベースに惹かれる

そんな私の感覚を
見事に覆してくれる

なんという音なんだろう

どんなに激しくても
豊かな音と
素直なバイオリンの響きに
圧倒される

彼女のバイオリンは
1734年製ガルネリ《ギブソン》

ある財団から永遠貸与される

この豊かな音の響きを見事に引き出す

250万円の価値をそれ以上に響かせる

五嶋みどりさんにとって
大切なものは

「自分と向き合うこと」

4歳から始め、10歳で渡米
練習と演奏会に挟まれて
22歳で鬱と拒食症に
三ヶ月の入院

苦悩を乗り越えたあとの境地に共感する

「自分の音を探すのに
近道はない」

「曲は生きている
そのときによって
感じ方が違う」

「素直に」

「正直に」

「素直に努力をする」

「欲を可能な限り切り離すこと」

基金を立ち上げる

音楽以外の世界を広げる
社会活動に参加

デビューから32年

楽しみも苦しみも
全て音になる

障害者と共にクラシックの殿堂で

コンサートを

今こそ奏でたい音を届けてくれる

ありがとう

五嶋みどりさん

あなたの全てが好きです

五嶋さんのツアー中の「日常」は、常に質素で驚く

・ホテルは全て、ビジネスホテル
・異動は全て、公共交通機関(バスと電車)
・荷物は全て自分で持つ(ヴァイオリンを背中に背負い、両手に大きな荷物をいくつも持って歩きます)
・ステージ衣装は、全部同じ
・洗濯は、自分で行う(コインランドリーに大きな洗濯袋を持って行き、自分で洗濯します)

普段の服装も実に質素です。

質素、素直、正直

そのままの

五嶋みどりさん

尊敬します

虚飾と虚栄にまみれた音楽よ

さようなら

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