月とマーニ
映画「しあわせのパン」
この二人の関係が気になって
原作を取り寄せる
品切れで
やっと今日届く
この本には
二人の関係が
丁寧に描かれている
水嶋りえ
水嶋尚
名字が同じだから
当然結婚しているとばかり
違和感なく
二人は
カフェ「マーニ」で
パンを作り
コーヒーを振る舞う
夫婦のように
原作を読んで
見事に覆される
紙切れ一枚の結婚
家族とは
夫婦とは
赤の他人が
二人で生地を練りながら
一つのパンを仕上げていく作業
カンバーニュに祈りを込めて
作り上げようとする
二人の軌跡から始まる
二人の関係が謎だった
「しあわせのパン」
カンバーニュには
田舎という意味と
仲間という意味が含まれる
度々思う
家族とは
カンバーニュ
仲間
家族の原点はそれなのかも
「助け合う」
赤の他人同士
二人の間に溝ができると
「利用し利用される」
冷たい言葉に変わっていく
その溝を埋めるもの
月と太陽
月は太陽に照らされて
暗い夜道を照らす
応援されるから
応援する
応援できない人には
誰も応援しないだろう
巻末には
月とマーニ
カラーの絵本がつく
マーニは
きっとこの二人の間に
虹をかけてくれるだろう
PS
最近の新婚さん
「嫁」
「旦那」
を使うカップルは
家族の原点をもう一度
考えて欲しい
この「しあわせのパン」を
味わえる人は
使いたくなくなるだろう
そんな期待をしながら
なんども読み直そう

