
小次郎豊島は、角という長頭で武蔵野飛車を攻める

不動の武蔵は小次郎に堂々と正面で対峙する
動かざること岩のごとし
たまらず小次郎はその矛先を交わす
勝負あり!
小次郎豊島はトイレに駆け込む
その隙を逃さず
桂馬をはねて
切り込む
トイレタイムから戻った小次郎は息を飲む
武蔵! 計ったな!
小次郎!この試合はもらったー!
日本シリーズ7戦残り5戦中
2戦勝てばシリーズはもらったも同然
残り5戦中二つ勝てば良いだけ
藤井武蔵の昼メシは湯葉のうどん
この決戦に備えてのもの

小次郎は油断する
まさか70手で終わるとは

最後の竜王戦になるかもしれない
食べるだけ食べておく小次郎
京料理の真髄を