
格子戸の隙間から覗く
毎年楽しみにしている
私の美術館
まだちょっと早かったかな



楽しませてもらう
自然の美術館

20度を超える暖かさに誘われて
サンドウィッチとレモンティーを持って

外で食べよう
青空と新緑の下で

お店は定休日
銀杏並木は新緑で眩しい

閉塞感漂うコロナ禍でも
心はいつも自由な空を

地上には薄いピンク色の花水木が

「私がついてるわ!」
「もう一踏ん張りよ!」


そう言って支えてくれる


琥珀色の時間が愛おしい
あなたと語った
未来のこと
希望の空へ旅立つあなたとの時間が
青空に溶け込んでゆく
あなたを追いかけようと
どうにもならない脚が恨めしい