
残された時間はそんなにないことに気が付かされ
今日一日ウィントンマルサリス親子の
スタンダード第3集の
「The very Thought Of You」を聴きたくなり

ひたむきにトランペットで唄う
「The very Thought Of You」
寄り添うようにピアノを弾く父親
唄心あふれる演奏に
ジャズに目覚めた高校時代の初恋から
フリーになった俳優塩野瑛久の行く末まで
想いを馳せる
「The very Thought Of You」
この親子の間の取り方
行間の埋め方

相手の内面までよく見極めながら
共演者、監督、カメラマンの意向を深く観察しながら
セリフの行間を埋めてゆく作業
マルサリス親子がジャズのスタンダードを
素直に味わい深く表現する
そのひたむきさに
人生の味わい、色合いの深さに
痺れまくる1日でした!
ただただ
ひたむきに
気を衒うことなく
昨日の俳優に目覚めた志村けんさんのように
引き算の演技
無駄のないストレートな響き
マルサリスのトランペットと
父親のピアノの一音一音が
心に響く
この一枚を

たとえ舞落ちた花びらのようであっても

心に残りますように