愛する友が
空の彼方へ
人生終わりが来る時が必ずあるとはわかっていても
僕よりずっと若い君が逝くなんて
「兄さん!兄さんは存在するだけでみんなの励みになってるだから」
そう言って落ち込む僕をいつも励ましてくれた
その君が先に行くなんて信じられない
君のことを甲斐がいしく尽くしていた彼女からの電話で知る
心臓にペースメーカーを埋め込んだ君の最後は
クモ膜下出血だった
自宅のベットの上で
眠るような安らかな顔で
いつも兄さん!兄さんと言って
慕ってくれた
歳の差30以上の兄さん
僕は弟のように
可愛がっていた
君は空の彼方へ
僕は戦時下のような世界に残される
何という無情な最後
でも君は最後まで愛する彼女に見守られて
やすらかに
安らかに
無限の彼方へ
旅立っていった
僕はいつのまにか
心の中で拍手を
最後まで戦った勇士に
心から
帰りの夕日は綺麗だった

