ある出版社に勤めた君の娘さんとは
保育園が一緒
帰りに寄った公園は
陵南公園
浅川を挟んだ向こう側には
君のお姉さんが
美味しいケーキとコーヒーを出すお店をやっていたね!
公園デビューからの付き合いは長いけれど
君はもうすぐ定年だね
会員向け会報を作っていることは知らなかったけれど
嬉しいことに
アンの物語に関する会報に
載せてくれて
ありがとう!
私はもう直ぐ終着点に近い
陵南公園で起きた
ある出来事はいまでも忘れない
私は離れているところで目撃したのだけれど
君の娘さんに
どこで取ってきたのだろうか
一輪の花を娘さんに渡すところが目に入る
いつも持ち歩いていたデジカメで
パチリ!
なんだか嬉しかった!
一輪でも
自分の気持ちを表現する喜びを
ずっと大切にしてきた私がそこにいるようだった
盲腸で入院している時に
親友が包み紙なしに
バラの花を渡してくれた友の思いやりに
感動したことは
ずっと話していたことだったから
お店が開店した時に
一輪のバラを届けてくださった
80代の方
乳がんで両乳房を失っても
一人でたくましく
生きてる方
その一輪に込めた思いは
心震えるものでした!
娘さんも息子も
24歳
憶えているかな?
陵南公園でのアフェアー
あの時の写真は
よほど嬉しかったのか
マウスパッドにして渡したような!
あの時の気持ちが憶えていてもいなくとも
表現者として
花開きつつあるのが
夢のようです
心からこの仕事を愛していることが
舞台でも映像でも伝わっってくるから
一輪の花から
何かが生まれる
昨日いただいた花も
自分の財布から種や苗を買って
夢の空間を表現している
美しいものを表現する
君は出版を通して
私は写真で
息子は役者で
それぞれの分野は違えども