元旦を迎えて
高倉健さんが残した言葉を糧に
私達はいつも次のステージを目指すために
高倉健さんが残した言葉を確認して旅に出るのです
「ほんのたまに巡ってくるいいこと。それを私は感動とよびます。感動ほど贅沢なものはなく。感動のない人生ほど寂しいものはないと信じています。見る人を感動させる最高の演技というのは何回もできるものではありません。全身全霊がぱっとほとばしる瞬間は、たった1度きりと言っても過言ではないでしょう。
その一度の演技のために多くのものを捨てて心身を整え、できうる準備は全て整えておく。
映画という2時間前後の世界の中で、一生忘れられないような台詞やシーンに出会っていただくために、俳優はこの義務を負っていかなければならないでしょう。
大好きな作家の1人、山本周五郎は自分の作品の根底に流すテーマとして、イギリスの詩人ロバートブラウニングのこんな言葉を大切にしたといいます。
「人間の進化はその人が死んだ時、何をなしたかではなく、彼が生きていた時、何をなそうとしたかで決まる」
これが最後と
歩ける限り
旅を続けてきました
息子の夢をお願いに出雲大社へ
夕張ファンタスティック国際映画祭で北海道夕張を
カチカチに凍った通りを 杖をつき靴に滑り止めを付け
沖縄国際映画祭にも
知覧基地を飛び立った特攻機は、開聞岳を一周して
「お父さん!お母さん!さようなら」と言って敵艦に向かう
昨年から
左半身の痛みが強くなり
遠出は、加齢と共に難しくなってきている
先月から外反母趾が一層進んで
歩くことが去年より困難になっている
この現実を受け入れなければいけないと感じている
それでも幸せの花を見つける気持ちだけは持ち続けていたい!
せめて気持ちだけでも
息子と共に持ち続けよう
幸せの花に出会うために
旅に出るのです
旅先で出会う幸せの花
間違いなく咲いています。
気がつかない人もいるでしょうが
私の70年間は
路傍に咲く小さな花でも
幸せにしてくれました
京都の太秦の劇場で隣に座っていた男性は
「獣電戦隊キョウリュウジャー」48作全編を書き下ろした
三条さんでした。
沖縄の桜坂劇場では、私のお店にきてくれた映画「アンを探して」の監督
宮平貴子さんが座っていました。
みんなみんな私の幸せの花
歩ける限り旅に出よう
時速1キロでもいい
歩ける限り
歩ける限り
明日いよいよ
陽炎の辻 完結編
たとえ瞬きしていたら、見逃してしまう脇役でも
私たちにとっては大きな一歩
作家の渡辺和子さんに教えてもらう
「置かれた場所で咲きなさい」
享年89歳
合掌